コミュニケーションと笑い
2025/12/18
「笑わせる技術教えて下さい!」
元お笑い芸人という経歴を話すと、たまに言われます。
そりゃ、技術あります。でもその前に大事な事も
いっぱいあります。それが全て整って笑いは生まれるのです。
芸人時代にはそんな事、考えたこともありませんでした。
僕が笑いに対して真剣に考えるキッカケになったのは
前職にあります。
その会社は
【笑いのスキルをビジネスマンに教える研修会社】でした。
『わ、笑いを一般の方に教える事が仕事になる・・・』
最初求人を見つけたときは度肝を抜かれました(笑)
絶対入社したい!そんな気持ちでいっぱいになりました。
面接に行くと社長は元芸人で、飲食店も複数経営する
超やり手。オーラが半端ない!
自分のお笑いに対する熱い思いをアピールし、
(いや、なんの面接!?)
ほぼ使った事ないエクセルやワード、パワーポイントも
「使いこなせます!」と相手が日本広告審査機構(JARO)
なら完全アウトなセールスポイントも加え、
選考結果を待って数日、ガラケーが鳴り響きました。
「100人位面接したけど、お前最終面接や!
渋谷のハチ公前に集合!」
「はい!ありがとうございます!」
電話を切った後、
ハチ公前集合?飲みに行く時のノリやん!
と心でツッコミながらハチ公前へ。
「行くぞ!」と社長に連れられたのは居酒屋。
いや、飲みに行くんかーい!
そう、最終面接は、〈飲み〉だったのです。
そこには僕以外にもう一人、聞くと東大卒だとか・・・
会社のビジョンやら、なんやら頭の良さそうな発言を
しまくる東大卒くん。社長も真剣に頷いてる・・・
「ヤバい」と思った僕は芸人モードで勝負!
ボケる社長にツッコむと満面の笑顔!
この人はツッコまれるの大好きなんだと
踏んだ僕はその後も芸人モードでツッコミまくり!
結果、東大卒くんを差し置いて内定をゲット!
そう、社長はコミュニケーション能力を
重視していたいのです。
僕はこの社長の元で
・コミュニケーションとは何たるや?
という事と
・笑いとの向き合い方
を学んだのでした。
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黒田くろお
有限会社近江屋本舗 代表取締役 社長 ショーリュー堂 代表 タメニー株式会社(東証マザーズ上場)新人司会者育成講師
フリーランスでのMC&研修講師 愛知県岡崎市出身。21歳の時、芸能界への夢を諦められず大学を 中退し上京。お笑いタレント事務所に所属。ピン芸人黒田くろお としてデビュー。その後、お笑いコンビとして数々のお笑いライブ に出演。お笑い以外にも演劇や即興芝居にも挑戦し東京、大阪 などで数々の舞台に出演。現在はサラリーマンを経て、創業100年 を超える和菓子屋を経営しながら司会・講師として活動している
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